みなさん、EdTechとか、「〇〇Tech」という言葉を最近良く聞くようになっていませんか?
何となく雰囲気では掴んでいるけど、実際良く分かっていないという人は多いのではないでしょうか。今現在、良く使われている6つのTechについてご紹介していきたいと思います。
Contents
イノベーションを起こす「6Tech」とは何か?
まず、そもそも「〇〇Tech」というのは最近の世界的なイノベーションの潮流にともなって言われている造語になります。
その本質は何を表しているのでしょうか?それは、「既存のビジネスに、テクノロジーを用いてイノベーションを起こす世界的な流れ」です。テクノロジーとは情報通信技術をさすことがほとんどです。そして、このイノベーションの動きが活発に進んでいるビジネス領域が大きく6つあり、そのことを6Teckと言っています。具体的には以下の6つです。
①Ed Tech:Education(教育)×Technology
②Health Tech:Health(ヘルスケア)×Technology
③Fin Tech:Finance(金融)×Technology
④Auto Tech:Automobile(車)×Technology
⑤Home Tech:Home(家)×Technology
⑥Frontier Tech:Frontier(宇宙)×Technology
6Techの事例
例えば、
●EdTechは身近になってきているのではないでしょうか?
・小中高の学生向けでは、塾と同等レベルの動画を配信し教育をサポートするサービス
・社会人向けでは、英会話やプログラミング、経営スキルなどを身につけることができるサービス
Edtechで実現できるようになったこと。
1.いつでもどこでも制約なく学習できる
2.学びがより効果的に(ゲーム性、コミュニティ)
3.学習の進捗管理ができる(アダプティブラーニング)
学びも進化してきています。
●HealthTeckは、予防・健康管理・診療・アフターケアなどのサービスが対象。個々人の健康状況をモニタリングすることで医療の質向上や医療費の削減などが期待できます。
●HomeTechは、スマホを通じて家の照明をつけたり空調を制御したり、住環境へのテクノロジー活用になります。
●FrontierTechは、宇宙など先端分野の領域にテクノロジーを使って新たな産業を生み出そうという動きです。ロケットの再利用などのビジネスなどがあります。
●AutoTechは、輸送手段分野でのテクノロジー活用です。自動ブレーキ機能やAI搭載の自動運転などがこれに該当します。これはすでにかなり進んできていますよね。
●FinTechは、金融分野へのテクノロジー活用です。スマホによる決済やAIによる資産運用アドバイスなどがあります。この分野はベンチャー企業の参入が活発です。
6Techを考えるときのコツ
6つのTechについて事例を交えながら説明しましたが、テクノロジーによるイノベーションの潮流は今までのモノの見方や捉え方を大きく変える可能性があります。
これら6つの領域以外にもテクノロジーによるイノベーションはすでに起きてきています。例えば、ファッションと掛け合わせたFashion Techや保険と掛け合わせたIns Techなどがすでに言われ始めています。
このようにテクノロジーを活用したイノベーションは大きなビジネスチャンスになります。他社より先に新たなビジネスチャンスをつかむという意識が重要です。逆に、現在順調な事業でもテクノロジーの進化から生まれる新サービスによってひっくり返される可能性もあります。自社のビジネスはこのままで良いのか変わるべきか日頃から考えておくことが必要です。業界全体という視点で変化を見据えるようにしましょう。
メーカーでの経験を通じて
学ぶ・働く・暮らすというドメインを対象としているメーカーですので、外部環境をPEST分析するマーケティングにおいては、EdTechをはじめとして環境変化として捉えることは多くありました。
そして、これらの潮流により顧客の生活がどう変わるのか、顧客にはどのようなニーズが生まれるのかを先読みしたり、逆にこれらの発展により代替されてしまうモノが何なのかを議論するというシーンに多く出くわします。
つまり、捉え方によってはチャンスでありまたピンチにもなり得るということです。テクノロジーの進化はもう切って離すことができなくなってきています。自社のビジネス領域において、どのような影響があるのか常に議論しておくことは重要だと実感しています。
まとめ
6Techが何なのかを覚える必要があるということではありません。
テクノロジーの進化により、インターネットとリアルな社会をシームレスにつなぐ領域に〇〇Techというイノベーションが生まれ、ビジネスチャンスがあります。
自社が対象としているドメインにおいて影響度が強い〇〇Techがあるのか、あればそれは何で、今現在はどこまで進んでいてこれからどのような方向性に進むのか、先読みしながら自社ビジネスを考えていくことがとても重要です。
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