組織・リーダーシップ

部下に結果を出させるリーダーシップ!PM理論とは?

あなたは、自分のマネジメントスタイルを理解できていますか?
または、マネジメントの理想像をイメージできていますか?

良いマネジメントは、自分自身スタイルを知り、あるべき姿を意識しながら行動することで近づきます。

PM理論とはミスミジュージ氏が提唱したリーダーシップを4つに分類した指標です。目標の達成に対する行動を示したP(Performance)と、社員の内面を重視した行動をとるM(Maintenance)の2軸(4つ)で分類した理論です。

ここでは、リーダーシップのスタイルとして誰もがどこかに当てはまるPM理論の分類について、見ていきます。

 

Contents

部下に結果を出させるリーダーシップ!PM理論とは?

PM理論では、目標達成には高い行動をとる大文字のPと、集団や組織の維持・強化に趣を置く大文字のMに分けられます。

この2軸の内、Pの要素が強くmの要素が弱い場合、Pmと表現され、逆にMの要素が強くpの要素が弱い場合はMと表現されます。そして、目標達成もでき、集団への配慮もできる要素を持った行動をPMと表され、この象限が理想的なリーダーシップとなります

更には、pm共に小文字で表すタイプは目標達成の力も弱く集団をまとめるのも苦手なタイプとなります。

 

 

リーダーシップとしての理想の順を示すと、以下のような順となります。

 

PM型 > pM型 > Pm型 > pm型

 

この順序で、影響力があるということがわかっています。
PM理論は、個人の特性ではなく行動としてとらえられています。

 

 

P機能とM機能

P機能はパフォーマンスのことで、目標達成に向けて進む力を意味しています。P機能が強い会社の特徴としては、ノルマの厳しい企業や単純なビジネスモデルの会社が代表的です。

 

一方で、M機能はメンテナンスのことで、組織の人間関係やメンバーのモチベーションの維持をする行動となり、こちらは、プレッシャーが無くとも会社の業績が良い老舗企業が代表的です。

 

リーダーシップには、P機能・M機能のどちらも大切です。

 

 

リーダーシップトレーニング

リーダーシップはトレーニングすることで鍛えることができます。
その為には、まず現状を知ることからはじまります。現状の自分がどの位置にいるのかをPMの2軸で表し、理想の位置を追加で書き込みます。

 

 

ここで表されたギャップに対して、どの様な行動をすることで理想に近づけるかを書き出します。この際、より具体的な内容を書きだすこと、短期的な業務で書くことで振り返りやすくなります。書き出した後に、実際の行動をおこない、その行動を振り返る作業に入ります。

このサイクルを短期スパンで繰り返しおこなうことで、理想に近づいていきます。

 

 

組織としての在り方

チーム内のメンバーをPMに振り分けて考えてみると、それぞれの人のリーダーシップをサポートしたり、高め合ったりすることができます。

 

例えば、Pm型の人材をPMに育てたい場合、よりパフォーマンスが高められる能力UPの為の研修を受けてもらったり、pMの人材をPMに育てたい場合は、プロジェクトのリーダーを担ってもらうことでメンテナンスの経験を積むことができます。

仮に、1人でPMを全て行えなかったとしても、Pm型とpM型人材とがメンバーに居ることで、得意分野を活かしながら結果を出すことができます。

 

 

PM理論のコツ

日本人は協調性を意識するため、M行動が得意な傾向があります。しかし、これからのグローバル社会を生き抜くためには、P行動をとることが重要になります。

 

そして、リーダーシップはPM論だけではありません。リーダーシップの在り方は、他の方法でも表現されることもありますので、PM理論(行動)だけでなく、他のリーダーシップ理論についても知ることをお勧めします。

 

 

メーカーでの経験を通じて

リーダーシップを考える上で、自分がどの様なリーダーになりたいかという理想像は身近な人に当てはめて考えた経験が1度はあるのではないでしょうか?

PM理論をおこなう上で、何よりも大切なのは身近な人で目標を定めることです。身近にいて目標にしたい何人かの上司・先輩を思い浮かべ、このPM理論に当てはめると、この上司(先輩)の「他部署に対する発言の気遣いがいい」や、あの上司(先輩)はマネジメントとしてもいいけど、「プレーヤとしても工場に出向いて設備を調整する点が良い」などという点が見えます。

このように、目標の人を見てプロットし、それに対して行動に落とし込んだ方がより具体的になります。大切なのは、これらを短期スパンで行い、自身の行動に対する振り返りをすることです。

決して、他人をプロットしてそこで満足しないでください。他人をプロットすることは、客観的に見えて楽しいかもしれませんが、見るだけでは何も変わりません。自身の行動に移して初めて身になります。

 

 

まとめ

リーダーシップは、行動をもとに4つのタイプに分類できます。

4つのタイプを理想の順で表すと、PM > pM > Pm > pmの順となります。PM理論においては、リーダーシップは生まれつきのものではなく、トレーニングによって高めることができ、メンバーのリーダーシップを高めることができます。

 

 

 

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