みなさん、様々な業界で成果をおさめる方法があるとしたらそれは何だと思いますか?
それが『差異力』です。差異力とは何か?なぜ様々な業界でも成果をおさめることができるのか説明していきたいと思います。
Contents
差異力を語る前に、VUCA時代って知っていますか?
突然ですが、「VUCA(ブーカ)」という言葉を聞いたことありますか?
Volatility 変動性
Uncertainty 不確実性
Complexity 複雑性
Ambiguity 曖昧性
の頭文字をとった言葉で、2000年頃からVUCA時代が到来したと言われていました。
簡単に言うと「予測不能な時代」と訳されることが多いです。今は2020年ですから、約20年前から言われていたということです。翻っていうと予測できることもたくさんあるということです。今私たちがいるVUCA時代、インターネット浸透・スマホ時代になり情報が簡単に取れるようになっています。そういう中だからこそ、見えないことがすごい勢いで動いているので、それに合わせて私たちも成長することが大事です。
これからの時代に必要なこと『差異力』
今のVUCA時代において、重要なことは「環境変化に適応できないものは滅びてしまう」ということです。適応できないものはなくなる、これは会社でも同様です。そこに属するみなさんも同じです。そうならないためには「適応し続ける」しかありません。
<全ての考え方、行動における考え方>
- 「前例がないからできません」→作ればいい!
- 「ルールがあるからできません」→ルールは変えるためにある
→つまり、「不可能は無い」と考えるマインドが重要です。
ここでビジネスマンとして持つべき価値観、それが『差異力』です!差別化という言葉は良く聞くと思いますが、これからは差別化ではなく差異力が必要となります。
差異力とは、真ん中の「異なる」という部分を大事にする必要があります。
・違和感を大事にする
→違和感は直感であり、肌感覚である。
例えば、みなさんがとあるプロの人と仕事をしているとします。その人が話す内容に違和感をもったとしても、その道のプロの人が言っているからそれが正しいと思い込み。意見をすることが中々できなかったりします。しかし、それでいいのでしょうか?10年前、20年前はスマホもなく、今は働き方の環境も大きく変わっています。その違和感こそが、変革のポイントになったりします。
・知らないことは武器になる。
その道のプロが知っていることが全て正しいとは限りません。知らないことで違和感を感じ取ることができます。しかし、そこで重要なことは妥協しないことです。妥協せずにつっこんでいき、想像力と行動力で突破していくことが重要になります。
それが差別化ではなく、差異化の根底になります。
まとめていくと、
■新しいチャレンジをしないことは成長を止める
■変化を拒むことは滅びることを意味します
■違和感を大切にする
『差異力』はどうしたら磨けるか?
①選択肢を同時に作り続ける
正解はたくさんあります。言葉をかえると正解は無いのかもしれません。どれが正しいか分からないことは多くあります。よって、マルチタスクを実行して選択肢を増やすことがとても大切です。たとえAが違ってもB,Cへいくことができます。
②シミュレーションを常に行う
正解を探すのではなく、こうきたらこうなるんじゃないかというものをクセとしてやるレベルになる。常に先を読むというマインドが重要。これによって思考プロセスが止まることなく、思考プロセスが磨かれます。そして、想定できるパターンを積み上げていくことができます。
③コミュニケーション能力を磨く
情報の交換(メール、チャット、SNSなど)は様々やってみることが重要です。伝えることがビジネスを進める上でとても大切です。そして相手から情報を引き出すこと、そしてコミュニケーションをとって協創していくことで新たな価値を生み出すことに繋がります。
マインドとして大事にしてほしいことは、
『不言実行ではなく有言実行』:不言実行は美徳のように聞こえますが、ビジネスにおいては価値がないと思う必要があります。ステークホルダーに対して、何を成し遂げるのかをきちんと有言実行すべきなのです。後から、実は考えていました、やりましたでは意味がありません。
『ビジョンの明確化』:会社単位だけではなく、自分個人としても必要です。自身のあるべき形、目指すべく方向性を明確化すると、自分がとるべき行動を逆算することができます。
『声に出して言うこと』:そして上記のことを言葉として発することが重要です。言霊という言葉がある通り、声に発することがとても大切です。自分自身のマインドをセットすること、チームの士気をあげること、全ては言葉から発せられます。それが有言実行につながっていきます。
ビジネスリーダーを目指すにあたって、このマインドセットはとても大切です。そして、できるかできないかではなく、やるかやらないか、常にそのような思考をするようにしておく必要があります。できない理由は次から次へと湧いてきます。それをできる、という説得をするのではなく、そもそもできるからではなく、やるかやらないか、それだけなのです。マインドをセットしましょう。
メーカーでの経験を通じて
企業での経験を通じて思うこととしては、新しいことにチャレンジしようとすると、できない理由を言う人の多いこと多いこと。リスクを言い出したり、過去の経験から難しいということは誰でもできます。でも、その人に代案はありません。できるという選択肢を取ると自分自身にリスクがふりかかると思っているという感じです。
そうではなく、環境変化を受け社内外の状況を見た時にやるべきと思えるかどうかが大事です。そのチャレンジをやらないことで成長を止め滅びてしまうのであればやるしかないのです。やると決めたらどのようにやるか生産的な議論をしていくべきなのです。
また、これも重要なことですが経営陣にも保守的なタイプが多く、ここをクリアしていくことがとても難しいです。最終的には判断を仰ぐのですが、現場のことを最も知っているのは自分たちということを忘れずに、巻き込み方も慎重に行って細かい判断を仰ぎすぎて角の取れた丸いアイデアにならないようにすることが大事です。
これからのビジネスリーダーには異なることを推し進めていく『差異力』が本当に必要な時代にきています。
まとめ
これだけ不確実性が高い世の中において、正解探しのビジネスなどありません。やってみたとて正解かどうかが分からないことが山ほどあるのです。
それならどうすればよいか、正解かどうかではなくチャレンジし続けるしかないのです。なぜなら、変化を拒むと滅びるのですから。滅びると分かっているのにチャレンジしないという答えはないですよね!?
しかし、社内では二八(にはち)の法則と言われるように八割の拒もうとする保守派がいると思ったほうが良いです。二割のチャレンジ派をうまく巻き込みながら、経営陣よりも現場をよく知る私たちが変化を起こしていくしかないのです。成長を止めないためにもチャレンジをし続けましょう!
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