思考

トレードオフとは?意味/発生場面/対処法を紹介

会社で「優先順位をつけて進めよう!」という話になることって多いですよね。そんな時、どの様に優先順位をつけたらいいのだろうか?と悩む場面はないですか?

1つの軸に対する単純比較であれば、優先順位をつけることは難しい事ではありませんが、比較する軸が2つ以上の場合、その対処法に私も悩む場合があります。

ここでは、トレードオフで発生すパターンとその対処法について、紹介していきます。

 

 

トレードオフとは

トレードオフとは、一方を選択するともう一方を失わなければならない状況のことを言います。企業でよくある例として、商品の品質か価格かという話が出ます。これは、品質を高めるためには設計、材料、生産方法などの研究費・開発費にお金をかける必要があり、逆にコストを下げるには、品質を下げる必要が出てくるというものです。

 

 

トレードオフは、企業での行動のみならず私生活でも発生し、それを生活の中で選択しています。例にあげると、天気がいい日に休日に洗濯をしてから出かけようとすると洗濯して干すまでに1時間待たなければなりませんが、洗濯から乾燥までを洗濯機に任せてしまえば、洗濯している間に出かけることができます。この際、トレードオフとして、自然の日光に当てて乾燥させた服の肌触りがなくなります。このような場面は、皆さんが日ごろから感じ、選択していることです。

 

ビジネスでも日常生活でもトレードオフは発生しているのです。

 

 

トレードオフ 発生するケース

資源を充分に持っていない

上司から与えられた仕事に対し、自分でレポートを作成すると他の仕事がまわらなくなる。このような場合は、ご自身の能力、つまり資源が不足している点にあります。

ここでは、『時間』という資源が不足しているのです。

 

要素と要素が打ち消し合う

上司から与えられた仕事を誰かに任せることで、自分の時間は一時的に確保できます。一方で、自身が体験したことをレポートにする必要があるため、想像しているレポートに仕上げることが難しくなる場合があります。

このように、資源はあっても両立できない場合もあります。

 

複数の要素がトレードオフの関係にある場合は、同時に全てを達成できないため、何かを捨てる必要があるのです。

 

 

トレードオフ 対処法

実際にトレードオフが発生した場合の対処法、選択する基準について説明していきます。

 

効用の最大化

トレードオフの関係にある要素のバランスを取り、効用が最大化するポイントを見つけます。先に説明してきた、上司から与えられた仕事を実施するとこで他の仕事がまわらなくなる(=時間資源が不足している状態)において、「やる」か「やらないか」という0か100かという極端な選択肢ではなく、上司が求める合格点である60の出来栄えまで実施して他の仕事にも影響を最小限に抑えるように取り組むというような位置を目指します。

効用の最大化では、以下の様に2つ以上の軸の交点から求めるイメージです。

 

 

方向の明確化

どの要素に注力するのかを明確にし、メリハリをつけた資源配分をおこないます。先ほどの効用の最大化と異なり、「やる」か「やらないか」を明確にします。方向の明確化をする際は、明確な判断とそれを選択した際に得られるもの、失うものを理解して実施します。

LCCがサービスや固定費を削減してコスト・リーダーシップ戦略として成功した好事例もあれば、逆に、コーチがリーズナブル戦略に偏る代わりに高級ブランドの要素(ファン)を失い、立て直しに時間を要する事例(完全に立て直すことは難しい)もあります。

 

重視する要素に全力投球して、選択したことで圧倒的な成功することが重要です。

 

 

トレードオフのコツ

トレードオフについては、個人では日ごろから判断して行動して生活をしていますが、個人や組織の考え方の違いがトレードオフの原因になることもあります。大企業とスタートアップ企業では、スピードと判断が異なり、その理由も想像しやすいかと思います。この場合は、他者や組織のせいにせず、その場の身になった選択が必要です。

そして、トレードオフでの対処法を紹介してきましたが、判断は簡単ではありません。複数の要素を同時に実現するために、最後まで一石二鳥できることを考え、トレードオフにならずに突破できる手段を考えることが重要です。

トレードオフの概念を理解して意思決定を優位に進めましょう。

 

 

メーカーでの経験を通じて

トレードオフに悩み始めるのは、早ければ入社1年目の後半の自分で仕事をまわせるようになってからです。トレードオフに悩む社員は3~5年目に多いように思います。この3~5年目の社員は、先輩社員からの教育を受け一人でこなしていく時期に入っている為です。

ものづくりメーカーでは、紹介したコスト×品質のテーマはよく発生しますが、ここでは、ある商品で実際にのり越え、強みに変えた事例を1つ紹介します。他社が築いた商品カテゴリーに対して参入していこうとした際、お客さんに他社以上の価値を提供するには、部品数が多くせざるを得なく、コスト高、つまり利益が少なくなってしまうトレードオフが発生しました。そこで、価値とコストのバランスを取り、「効用の最大化」を狙おうと考える一方で、市場2番手で、それなりの商品でそれなりの注目度のものを作ったとしてもチャレンジではない。トレードオフの打破にチャレンジしていこう!との想いから検討していた設計により、部品数を少なく利益が取れて市場インパクトもある商品を世に送り出すことができ、更に、その設計が社内・市場でも高い評価を受けました。

トレードオフの打破を選択しなかったら、高い利益を取ることも市場で認められることもなかったはずです。この件が一つのキッカケになり、周囲から評価されて社内で昇格しました。

誰もが諦めて楽な方向を選択することに対し、打破してオンリーワンになることで、会社も個人も結果を残すことができます。

 

 

まとめ

トレードオフは、身の回りで常に発生しています。このトレードオフに対する対処法を見てきましたが、トレードオフをトレードオフでなくすることが最も重要で価値のあることです。ライバルの同期や同僚、他社がトレードオフとして捉えていることを両立できると、それは自身・自社の強みになります。最後までトレードオフに立ち向かって解決していきましょう。

 

 

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