思考

MECE(読み方:ミーシー)とは?例を交えて説明します

「MECE(ミーシー)」という言葉を聞いたことがありますか?

私は入社してからの新入社員研修で、ロジカルシンキングを学ぶ中でこの言葉を覚えました。グループワークで何かの課題を議論するときに、「それってMECE(ミーシー)?」ってあえて使いまくったことを今でも覚えています。その時は、面白半分でしたが今となってはこの考え方がいつでもベースにおいて思考することはとても大切だと思っています。それでは、MECE(ミーシー)とは何かを説明していきたいと思います。

 

Contents

MECE(読み方:ミーシー)とは何か?

MECEとは、ある物事を「モレなくダブりなく」切り分けた状態のことを言います。

余すことなくキレイに切り分けた状態ですから、例えば年代別に切り分けます。

① 0~19歳
② 20~39歳
③ 40~59歳
④ 60歳以上

という分け方は必ずどこかには当てはまりモレなくダブりがありませんので、MECE(ミーシー)です。

MECEは論理思考の基本であり、様々な場面で必要とされる考え方になっています。
※Mutually Exclusive(ダブりなく)、Collectively Exhaustive(モレなく)の頭文字を取ってMECEと呼ばれています。

 

MECE(ミーシー)の事例

モレなくダブリなく分ける方法には2つの考え方があります。

1.層別分解

層別分解とは、全体を複数の部分に分けていきます。

例えば、自社のある商品Aの売上の減少が激しいという事象が発生しました。それがなぜか?という原因をつきとめて対策を打たなければいけないというシーンだとします。

下図も参照しながら見てください。その時、年齢別に分けてどの年代の売上が落ちたのか、季節ごとにわけて売上に差があるのか、売り場別にわけてどこの売上が下がったのかを分析していきます。場合によっては、「その他」を入れることもあります。

こうすることで、商品Aの売上が下がった原因がつきとめやすくなり、対策が考えやすくなります。

 

2.変数分解

変数分解は、全体を構成する変数に分けてモレなくダブりなく分けていきます。

先ほどの、商品Aの売上が激減した例をとって考えてみましょう。売上は下記のように分解することができます。

売上=客単価×客数に分けることができます。

下図を見てください。客数は増えていますが、客単価が減っているということが分かります。

または、

売上=商品単価×販売数に分けることもできます。

下図を見てください。商品単価は上がっていますが、販売数が減っています。

この結果から、客数と商品単価は上がったが、客単価と販売委数が減ったということが分かります。分解するとどのような状態になっているかが分かりやすくなります。

MECEに考えられていない事例

下図を見てください。

①はモレはないがダブりがある状態です。
②はモレはあるがダブりはない状態です。
③はモレありダブりありという状態です。

こういった状態になると見落としやムダが発生してしまい、そのことによりビジネスチャンスを逃してしまうことにつながることもあるため注意が必要です。

MECE(ミーシー)のコツ

●「その他」の使い方には注意が必要です

「その他」を入れるとMECEに分解することは簡単になります。

しかし、全体の3割以上など比較的大きな割合を「その他」扱いしてしまうと見落としなどが発生する原因になったりします。また、数の上ではマイノリティでも影響が大きいものには特に注意が必要で、そのようなものは「その他」にせずに切り分けて考えるようにしましょう。

●切り分けて意味のある分け方かチェックする

分析結果として有意義なものが得られるかは、切り分ける内容に影響されます。

例えば、商品名で切り分けてあ行・か行・さ行・・・と分けて得られる分析結果からは何も次の対策を見出すことができません。

MECEに考える目的は、問題を特定することであったり新たな発見をするためです。意味のある分け方ができているかは非常に重要です。

メーカーでの経験を通じて

働いていると会議などで議論する場というものは多くあります。そのような時に、参加している人たちが同じ理解をするためにMECEはとても活躍します。モレがあったり、ダブりがあるとそれぞれの人の中で勝手な解釈や間違えた捉え方をしてしまうことがあります。ロジカルシンキングをする上では、まず最初に必要な考え方だと思います。

また、メーカーの中でマーケティング業務をするときにこの思考はとても良く使います。売上の増加や減少など何かの原因を探るときにどのように切り分けるかであったり、ユーザーへのWEBアンケートを設計するときにモレなくダブりなく必要な問題特定ができるように項目の切り分けをすることであったり、このMECEという考え方が前提でアウトプットを出していくというシーンはとても多いものです。マーケターの思考スキルとしては、基礎として習得しておきたい内容だと思います。

 

まとめ

マーケティング業務をするときに、自問自答で「これはMECEかどうか?」と投げかけながらアウトプットをしていくことは非常に重要です。この訓練をしていると、自然とMECEという考え方は身に付きます。

会議の場などで議論していると、この基礎であるMECEという考え方が備わっている人とそうでない人は話しているとすぐに分かってしまうものです。

議論の時にMECEですか?みたいな言葉が飛び交うことは少ないですが、議論のベースとして全ての人の中に前提としてある考え方のようなものなので、日々の中で自然とMECEの思考ができるように鍛えましょう。

 

 

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