戦略・マーケティング

製造業のバリューチェーン分析は、面白い企画をうみ出す!

バリューチェーン分析は、事業のどの部分で付加価値が生まれているかを分析するためにつくられたフレームワークで、この分析方法はマイケルポーター氏によって提唱されました。

事業活動は、製品開発、物流、販売、アフターサービス等から成り立っていますが、企業によって、どの部分で付加価値が生まれているかは異なってきます。自社の強みを分析し、企業や事業の戦略の構築や改善に役立てることができます。

 

 

製造業のバリューチェーンとは?

一般的なバリューチェーンには、以下のように分類できます。

■メーカー業界(家電)

商品企画⇒材料・部品調達⇒製造⇒出荷⇒販売・マーケティング⇒アフターサービス

■サービス業界(レストランチェーン)

商品企画⇒材料調達⇒店舗運営⇒マーケティング⇒調理⇒サービス提供

これによって機能を分類ことができますが、分類することが目的ではなく、それぞれの役割とその貢献度を確認することが目的です。貢献度つまり、自社が業界の中で持つ強みを把握することで、活かすべきポイントが見えてきます。

これらを参考に、ご自身の会社のバリューチェーンも分解することができると思います。

 

 

バリューチェーン分析

バリューチェーンの分類については、先の例で把握できたかと思います。
続いて分析をどの様におこなっていくのかについて、触れていきたいと思います。

ここでは、メーカーのコスト分析を例に出して、商品企画、原材料調達、加工製造、流通・販売といった流れの中での構造を見た場合、顧客コストが高いと感じ、同商材での競合に対してその流通に魅力を感じられていなければ、流通のコスト削減や他の流通を活用するなどの判断が必要となります。逆に、流通に満足している場合、原価である加工製造や原材料の調達先にコスト課題があると考えられます。

このように、機能ごとのコストを理解し、資源の配分や改善に役立てられます

 

 

バリューチェーン分析の事例

ここでは中古本販売のブックオフの事例を見ていきます。
従来の古書店では、仕入れ買取時に希少な本を目利きできる店員が値決めしていますが、ブックオフの場合は書籍によって価格が決まっていますので、アルバイトが仕入れをおこなえます。

店舗の立地は、中古書店は人通りの少ない場所にある一方で、ブックオフは人通りの多い大通りに面しています。陳列は、狭い場所に陳列されていることで、探しにくくなっていますが、ブックオフは、広い店内で閲覧性を高めている為、商品が探しやすく多くの顧客を招くことができます。販売については、古書店では買取と同様に知識を持った店員がお勧めすることが多いのに対し、ブックオフは顧客自身が本を探して自分で購入しますので、アルバイトが担当できます。

整理すると、以下のような形です。コストをかけている部分を〇で示しています。

 

■仕入れ(買取)
古書店:店員にスキル・知識がある 〇
ブックオフ:知識が不要      ×

■店舗(立地)
古書店:安くて狭めの立地を活用   ×
ブックオフ:大通りに面した広い立地 〇

■店舗運営(陳列)
古書店:狭い店内          ×
ブックオフ:広い店内で閲覧性    〇

■販売
古書店:店員にスキル・知識がある 〇
ブックオフ:知識が不要      ×

 

以上のように力を入れる場所に違いがあることがわかります。バリューチェーン分析によって、戦略の有効性と差別化ポイントを探ることができます。

 

 

バリューチェーン分析のコツ

バリューチェーン分析によって分析できることは多くありますがコストとの関係が強いことが多いのが実状です。自社の強みの部分についてはコストをかけていることが多い為ですが、競合他社との比較をする中で強みを把握することができます。バリューチェーン分析によってバリューチェーンの再構築に繋がることもあります。

ここでは客観的に見ることで、変革すべき点は変えていくという必要がありますので、定性的・定量的に物事を見ていくことを心がけていきます。

 

 

メーカーでの経験を通じて

メーカーでは、自社の強みを理解していると面白い企画が提案できることが多くあります。自社工場の持っている設備やノウハウ・スキルを活かすことを前提に新商品や事業を考えることで、新規授業の推進を提案できるため経営視点でも説得力のある提案ができるようになります。

しかし、企業によっては変革に腰が重い部分も見えてきます。
古くからの販売チャネルとのつながりを重視しすぎている為にそれが弱みになり、新しい動きがしにくいなどの弱みも見えることもあります。この弱みを埋めるべく手立てが実際に見えつつも、動きや判断スピードが遅くなると、競合に販売チャネルを買収されてしまい、自社の販売機会の損失だけでなく事業全体のコスト競争力を失うことにも繋がります。そうなると、その後の生産側に原価面でのしわ寄せがくるようになるなどがありますので、バリューチェーン分析をした上で、客観的に素早く判断することも必要になります。

客観的な分析ができていたとしても、判断ができなければ何も変わりません。経営にとって、時には批判を受けながらも変革を恐れずに判断する決断力が必須になります。

 

 

まとめ

バリューチェーン分析では、自社の機能、コスト、貢献度を明確にしていくことが目的となります。バリューチェーン分析によって自社の優位性の源泉を探ることができます。分析の結果、コスト分配の再考、他社との優位性から戦略構築に役立てることができます。

 

 

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